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手榴弾(しゅりゅうだん)は、武器の一つで、手で投げて用いる小型の爆発物。てりゅうだんと発音する場合もあるが、これは大日本帝国陸軍の読みである。手投げ弾(てなげだん)ともいう。
概要
手榴弾は、小銃と共に、平均的な歩兵の装備として利用されている。構造は、現代の手榴弾は球状や筒状のものが多いが、旧式では棒状の柄の先に円筒状の爆発物が付いた物もある。共に信管と爆薬を内部に収めた構造をしており、ピンやキャップなどの安全装置が取り付けられている。安全装置を解除し、レバーを外したり紐を引く事によって信管に点火すると、数秒程度で爆発する。大抵は防水・密閉構造となっており、雨で濡れても使用でき、水中でも爆発する。
材質は、古い物では鋳物によって本体(炸薬が詰められている部分)が形成されているが、近代の物では炸薬の性能向上もあって圧延加工の鉄板で作られている物が多い。大日本帝国陸軍では鉄不足から、陶器による手投げ弾も製造されパイナップル形の京焼・清水焼・備前焼、丸い信楽焼などがある。備前焼では山本陶秀(人間国宝)も制作した。
使用方法としては、目標に投げて(投擲という)破片で相手を倒すほか、ワイヤーや針金を利用して、仕掛け爆弾として罠に用いることもある。「投げ込む」という動作が可能であるため、障害物の向こうに投擲したり、銃弾が通じない戦車や装甲車などの内部に放り込むといった戦法に用いられる。手榴弾を罠として用いる場合、信管を点火と同時に爆発するものに取り替えることがある。これらは地雷同様、触れると非常に危険なものである。太平洋戦争中の大日本帝国などで、自決用として用いられた例もある。また、補給が断たれた緊急時には水中に投擲・爆発させ、魚を圧力で麻痺させて捕まえる事も可能で、食糧を得るために利用されたケースもある。
映画等の描写では手榴弾が大の大人を数メートルも吹き飛ばす事があるが、これはあくまで演出で、実際の手榴弾にはそこまでの威力はない(特に「パイナップル」等と呼ばれる小型のものにはない)。実際には爆発自体は大人1人を僅かに浮かせる程度で、むしろ爆散する破片による負傷が主である。手榴弾を数十センチ〜1メートル程度の穴に落とし込めば、周囲の人間が負傷することは無いとされている。洞窟や建物内などの逃げ場の無い閉鎖空間に於けるこの兵器の威力は良く知られるところだが、その一方である程度の距離が置ける場所では、飛散する破片は急速に速度が落ちる事から、威力は期待できない。水中では爆圧によるダメージを至近距離でのみ与えうるが、多少距離の開いた場所ではほとんど影響を与えられない。
現代の手榴弾
アメリカ陸軍のM67手榴弾は、破片手榴弾(fragment
grenade)と呼ばれ、容器の破片が爆発と共に高速で飛散し、周囲15m以内の人員を殺傷する。
手榴弾はおおむね敵対する人員を殺傷する目的で用いられるが、安易な殺傷が許されない状況では音響手榴弾(stun
grenade)もしくは閃光弾(flash
bang)が用いられることもある。これは素早く爆発する特殊な手榴弾で、破片はほとんど飛び散らないが破裂と同時に大音響と閃光を発する。
この音響手榴弾や閃光手榴弾では、周囲にいる者の視覚と聴覚を奪って状況判断が不能とさせる物とよく誤解されるが、実際には大音響と閃光によって対象者をショック状態にして数秒間意識を失わせるものである。そして対象者が棒立ちになっている隙をついて相手を制圧する。ハイジャックなどの人質事件で周囲に損害を出さずに対象(人質も含まれるが、人命に関わる負傷や後遺症は無い)を無力化する武器で、軍隊や警察の特殊部隊は大抵これを装備している。日本では西鉄バスジャック事件で突入の際に利用された事でも有名。
発煙筒(smoke
grenade)も、殺傷力は無いものの手榴弾と同様の構造をしており、点火すると白もしくは着色された色の煙を噴き出す。煙幕は敵の攻撃をかわしたり、注意を逸らしたり、信号を送るなど多くの用途があり、軍隊ではよく用いられる。
暴徒鎮圧用として、煙ではなく催涙ガスを用いる場合もある。いわゆる催涙弾(tear
gas grenade)で、点火すると内部からCNガス(クロロアセトフェノン)やCSガス(2-クロロベンジリデンマロノニトリル)といった催涙ガスが噴き出し、これを吸い込むと激しい咳や、涙が出て行動が難しくなる。
攻撃目標を燃やす場合には、黄燐手榴弾や焼夷手榴弾が用いられる。黄燐手榴弾は黄燐が大気中で発火および燃焼する性質を利用した手榴弾で、焼夷手榴弾はテルミット反応を用いて激しい燃焼を起こす。
(Wikipedia引用)
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