Su-27は多くの発展型が開発・配備されてきた。冷戦後の軍縮と財政逼迫により、Su-27等本来は輸出されなかったであろうソ連国内向けの機体や新型機も、旧ソ連諸国から海外に売却されている。とは言え、中華人民共和国に輸出したSu-27SK/UBKは、輸出を睨んで開発されたSu-27Sのダウングレード型である。ロシアでは、国内向けの機体よりも輸出向けの機体の開発が先行するというソ連時代では考えられなかった状態が続き、Su-30やSu-33等一部の新型機が国内向けに配備されているものの、生産された新型機の多くは海外へ輸出されており、その国内配備数はごく少数に留まっている。
近年になって、ようやく国内向け主力機となるSu-27の発展型であるSu-27SMが配備され始めた。Su-27SMは、これまで運用してきたロシア空軍のSu-27に寿命中近代化(MLU)改修を施した機体で、輸出型であるSu-35や、やはり海外向けに公開されていた試験機のSu-37をもとに開発されたものである。単座の戦闘機型であるSu-27SMは複座の戦闘爆撃機型であるSu-30MKよりも空中戦能力に優れ、レーダーもより新しく探知距離の長い大型のものが装備されている。また、Su-30MKIなどと同様、推力偏向システムも装備するとされる。但し、Su-35と違いカナード翼は装備していない。ロシア空軍の展示飛行チームのひとつである「ルースキエ・ヴィーチャズィ」(Русские Витязи)に配備された機体が2005年初めて公開された。複座の練習戦闘機型はSu-27UBMであるが、これも同種のSu-27UBM1がベラルーシに先行して配備されており、ロシア空軍に配備されるのもベラルーシのSu-27UBM1に準じた機体となるようである。
現在最も注目を集めているSu-27の発展型のひとつがインド空軍に配備されているSu-30MKIであるが、同型は初めて推力偏向システムを備えた実用機として知られている。初期の機体はロシア製のものであるが、以降はインド国内でライセンス生産を行う予定となっており、このことがインドの航空産業の発展に大きく寄与することは間違いない。Su-30MKIの開発が遅れたため、インドには以前よりSu-30Kが配備されているが、今後これらの機体はSu-30KN仕様に改修され、ベラルーシへ輸出される予定である。
中華人民共和国でもダウングレードされたSu-27SK/UBKが殲撃11型(J-11)として配備されており、国内で200機程のライセンス生産も行われている。この型は対地攻撃能力が追加されたが、非誘導兵器のみの搭載が可能。また、Su-30MKKも殲撃13型(J-13)として配備が進んでいるが、これはSu-35の垂直尾翼を装備しているが、Su-30MKIとは違い推力偏向システムは装備していない事に加え、対艦攻撃能力が削除された。これも200機程国内でライセンス生産が行われる。殲撃13型の実戦配備により、中華人民共和国は初めて台湾全土への有効な航空攻撃手段を手に入れたことになり、同国の近年の自信の背景にはこうしたこともあると考えられる。
インドネシアには、以前よりSu-27やSu-30の輸出契約が結ばれては経済危機や同国の政権交代のたびにキャンセルされるという状態が続いていたが、2005年現在Su-27SとSu-30MKと同様の規格と思われる機体がそれぞれ2機ずつ納入された。同国では旧式化したF-16Aなどを代替する機体を必要としており、また国内ゲリラ組織への対地攻撃機の需要もあることから、またもや別の理由でキャンセルが発生しない限りは、今後Su-30等が増備されていくと思われる。
ベラルーシ空軍及び防空軍には、従来より保有するSu-27を近代化改修する計画を進めている。すでに数機のSu-27UBがSu-27UBM1にアップグレードして配備されており、インド空軍で使用されていたSu-30Kも同様の仕様のSu-30KNに改修され、ベラルーシ空軍及び防空軍に配備される予定である。同国では、今後さらにアップグレード機が増備されていく予定である。
メキシコでは、同国の沿岸権益を守るためとして海軍にSu-27とSu-27UBを配備することを決定した。
ベネスエラでは、Su-30MKとSu-35を配備し、従来より使用してきたF-16A/Bをイランへ輸出すると発表している。
なお、Su-30MKの派生型は今後マレーシアやタイ王国、アルジェリアなどにも配備される予定であり、同シリーズは現在最も販売が順調なロシア製戦闘機となっている。
Su-30:複座のマルチロール型。少数がロシア空軍に配備されたに留まった。
Su-30K:複座のマルチロール輸出型。生産の遅れていたSu-30MKIの代替としてインド空軍に配備され、現在でも運用中である。
Su-30KI:単座のマルチロール型。インドネシア向けに開発されたが、同国の国内事情により何度か契約締結・契約破棄を繰り返した。また、同機に関連してメガワティ大統領の贈収賄疑惑も生じたことがあった。2005年現在、数機が同国空軍に配備されている。
Su-30KN:Su-30Kのアップグレード型。インドへ配備されていたSu-30Kがこの仕様に改修され、ベラルーシ空軍及び防空軍へ配備される予定である。
Su-30MK:複座のマルチロール輸出型。数種類の発展型が開発されている。
Su-30MKI:インドに配備中の複座のマルチロール型で、推力偏向装置を備える。同国でのライセンス生産も契約されている。
Su-30MKK:中華人民共和国に配備中の複座のマルチロール型で、推力偏向装置は未装備。3種開発された。中国名は殲撃13型(殲-13、J-13)。ライセンス生産も行われる。
Su-30MKM:マレーシアに輸出される複座のマルチロール型で、Su-30MKIに準ずる機体。なお、2005年12月19日の報道によれば、タイ王国も50億ドルで12機のSu-30MKMの購入を契約した。
(Wikipedia引用)